2007-01-01から1年間の記事一覧

原因不明の病気 2 いのちの自発的な働き

いのちというものは、私たちの意識がそれを望む望まないに関係なく、自然環境に適応するように働いている。単純な話、寒いときは熱の放射を防ぎ、毛穴を縮め、体温が下がるのを防ぐ。夏は逆の動きをすることで体温が上がるのを防ぐ。 こうして、体温は36度前…

原因不明の病気 1 まずは活元運動から

何かのきっかけで起こるという病は、当然原因は明らかだ。しかしそのきっかけがよくわからない。つまりこれといった無理もストレスもないところで、体が勝手に病むこともある。ガンなどはそうかもしれない。違和感を感じて、検査したらガンだったという話は…

忙しいときに病気になる意味 4

いろいろ書いてきたが、正直言って、僕は忙しいときに病気になるような人が理解出来ない。というより、僕は忙しいこと自体好きではないし、過労で寝込む一歩手前で休むようにしているからだ。 それはある意味、自己愛である。好きなことを、マイペースで行う…

忙しいとき病気になる意味 3

もうひとつ、考えられることは、忙しいがために「自分の中心」を失ったということ。 つまり自分の体、心、考えに「まとまり」がなくなったということ。 自分の意識の中心については、以前にも書いたが、「自分は本来どういう人間なんだろう」ということ。他…

忙しいときに病気になる意味 2

忙しいときの自分の心身の反応を観察してみよう。 そのとき、自分の心は何を考えているか、目の前の仕事をこなすかということか、そのことに対して気持ちは前向きか? いゃだなぁという気持ちは生じてないか?呼吸はどうだろう?どんな呼吸をしているだろう?肩…

忙しいときに病気になる意味

仕事が忙しい、家庭のことで忙しい。そのようなとき、風邪を引いたりぎっくり腰になったりすることがある。 のんびり寝てなどいられないから、早く治したいと思う。そのために、薬を迷わず、あるいは仕方なく飲んだり、すぐに治してもらおうと整体に訪れる。…

歩く整体

先日、仲間うちの勉強会で「歩くワーク」を行いました。 歩いているときの自分が無意識的にやっているクセ、あるいは歩くことと関係の無いようなしぐさに気づきます。 そして、それを強めるように歩くのです。例えば、足を引きずってあるいているようなら、…

内観的整体セラピー 10 素のままに

無心に生きるなど、とても難しい話になってしまいました。 しかし要は、素のままに生きる、つまり自分を飾る体裁や見栄、損得を図る考えや感情を脇に置いて、素顔の自分になるということです。それと身体の健康とどういう関係があるの?という問いに対しての…

内観的整体セラピー 9 無心に生きる

病んだとき、あるいは何か想定外の出来事が起きたとき、心を騒がせることなく、「この事態は何を意味してるんだろう」「私をどこへ連れてこうとしてるんだろう」と静観、内観するということは、つまりは「無心に生きる」ということですね。 整体では相手に愉…

内観的整体セラピー 8  流れを観る

人が自分の心や体を観るとき、あるクセがあります。 それは、心や体の「ある状態」を見て、「こういう状態だ」と固定して決め付けてしまうのです。例えば、腰が痛いなら「腰痛」と病名がつきますが、病名がつくと治療しなくては治らないように思ってしまうの…

内観的整体セラピー 7 止まって観る

以前は、内観をセラピーの技法として、身体症状を治すための技法として捉えていました。整体の基礎的考えである「病気を経過させる」ということ自体も、病気を治すためのひとつの考え方として捉えていました。 意識では「病気を経過させる、病を受け容れる」…

内観的整体セラピー 6 性急に癒しを求めない

ほとんどの人は、今の私の体はどうなってるの?この違和感はどうしたら解消出来るの?ということを知りたくてやってきます。僕ははっきりしているものについては、それを伝えます。そして、はっきりしているものを尋ねる方も、実はどこかで実感としてうすうす…

内観的整体セラピー 5 自然って何だろう?

考えや行いに無理や不自然があるから病気になると述べましたが、不自然って何なんでしょう。 例えば、私たちがあたりまえにしている行為には不自然や無理を感じません。タバコを吸うにしても、タバコが嫌いな人が無理に付き合いで吸うならともかく、自分の嗜…

内観的整体セラピー 4 闘病は絶対にいけません!

体を内観する、病を内観するということは、病と親しくなろうと歩み寄って、病の声を聴く、ということです。親しくなろうと歩み寄るわけですから、病を敵視する心があっては内観できないわけです。ですから、世間でよく話題となる「ガンと戦う」というような…

内観的整体セラピー 3 体を内観するということ

内観というと、内観道場における内観療法が良く知られています。 僕は体験したことがないのですが、周囲の友人たちが何人か体験しているようです。 自己を省みる上において、その価値は良く知られているところです。僕はそれを否定するつもりもないし機会が…

内観的整体セラピー 2 中立的視点

観察する側とされる側の互いの要求を知り両者の関係の様相を理解するとは、つまりは中立的視点に立つということです。これが自分の身体の健康や治療となると、どのような視点なのでしょう。 それは医者やセラピストの視点に立つということです。 医者は患者…

内観的整体セラピー 1 観察する側とされる側の関係

みなさんご無沙汰してました。 今回から、私の行っている「内観セラピー」のことを語ってゆきたいと思います。 内観セラピーとは、自分の内側を見つめ、ありのままの心と体を自覚し、どうしたら健康になれるか、それを維持できるか、さらには自分の能力を発…

内観から感応へ(感応のエクササイズ)

からだの内観や活元運動をしていると「感応」という現象が起こります。これは、何かを体が感じたら意識する前に体が反射的に動くものです。熱いものに手を触れたときとっさに手を離すのもその一つです。 これが物理的に何かに触れたり、何かを見たりして反射…

内観と骨盤のつながり

内観というと、意識の作業だから骨盤の働きとは関係ないと想うでしょう。 でも実は、自分の心を内観したり体を内観するという行為は、骨盤を動かすのです。それは、まず「注意を集める」ということ自体、骨盤の閉じる動きになるからです。逆に言うと骨盤が閉…

 症状って何でしょう?

人が訴える体の不調の度合いと、客観的、医学的に見た体の異常の度合いは、比例しません。多くの訴えは、実は体の不調についてあなたが空想していることなのです。そして、そこに日常生活がうまく出来なくなる不安が混じっています。 あるいは、体が思い通り…

からだのクセ 6

ざっと体癖について10種類のタイプを紹介してきましたが、これに野口整体では過敏反応体癖(11種)と鈍感なタイプ(12種)を加え、全部で12種類の体癖に分けています。しかし僕は11種、12種については判断しにくいので、私の中では10種類としています。実際…

からだのクセ 5

このブログの一番最初に書いたように、人の体は骨盤の運動がベースになっています。 そこから、上下の動き、左右の動き、前後、ねじれといろいろな運動が波及することで、人間の感受性が形成されるのですが、この原初的な骨盤の開閉がそのまま体運動のベース…

気の会のご案内

2ヶ月に一度、定期的に行なっている活元運動、体の内観の指導をしている会のご案内です。活元運動は、意識する以前に体から自然に、自発的に起こってくる「動き」に身を任せるもの。 この会は野生の勘を養い、体の自然な流れ、つまり感覚の働きを育て、また…

からだのクセ 4

人間には、闘争本能があります。 精神的な人は、人と争うことが嫌いだし、僕も嫌いなのですが、僕の中にもやはりあります。 この闘争本能を嫌うと、そのエネルギーが身体症状になったり、関係性で自分のことを攻撃してくる人と会ったりします。闘争本能は、…