内観的整体セラピー 4 闘病は絶対にいけません!

体を内観する、病を内観するということは、病と親しくなろうと歩み寄って、病の声を聴く、ということです。親しくなろうと歩み寄るわけですから、病を敵視する心があっては内観できないわけです。ですから、世間でよく話題となる「ガンと戦う」というような姿勢は私の語ろうとすることとスタンスが異なるのです。

ガンとまではゆかなくても、世間の骨盤ブームも、「こちらのやせたいという願い通りに骨盤を矯正する」わけですから、やはり私の語ることとはスタンスが異なります。

太ることもガンになることも、私の日頃の考えと行いにどこか無理がある、不自然なものがあって、そのことを体は太ることやガンになることで教えてくれようとしているわけです。
ですから、体は肥満やガンを通じて何を教えようとしているのか、耳を傾けるのが「体の内観」です。


耳を傾けるのですから、内観というより「内聞」という表現のほうが適切かもしれませんが、目に見えず言語を語らない内なる存在と対話するのですから、まず目に見えない体の内側を見ること、それはだるいとか重いとか痛いという感覚で捉えたものをイメージ化、擬人化することでイメージの世界での対話が行えるようにするわけです。


こうしたことを観念的、抽象的なものであるであるとして、実際に体を変えることには役に立たないと考える人もおります。主に論理的、科学的思考を好む男性やそのような男性に惚れる女性に多く見られます。
しかし論理的な人というのは、自分のわかりやすいコトバの連なりから何かを連想する、つまりイメージするわけですから、最終的にはイメージに置き換えられて体を変化させる思考と行動が具体的になり、体が変わる、という点については同じなのです。

ですから、イメージ化するための入り口が異なるだけで、たどり着くところは「健康的な自己像、健康的なライフスタイル像」なのです。