内観的整体セラピー 1 観察する側とされる側の関係

みなさんご無沙汰してました。
今回から、私の行っている「内観セラピー」のことを語ってゆきたいと思います。
内観セラピーとは、自分の内側を見つめ、ありのままの心と体を自覚し、どうしたら健康になれるか、それを維持できるか、さらには自分の能力を発揮出来るか、をいのちの声、無意識の声を聞きながら、より健康的で魅力的な自分を創造していく方法です。


骨盤にせよ、あるいは自分の内面にせよ、内観する対象がなんであれ、そこには観る人と観られる対象があります。
このとき、まず「観る人」はどういう人なのか、どういう世界にいてそこで何をしようとしているのか、を明確に自覚する必要があります。
例えば、「骨盤」を意識するとき、男性骨盤について意識することと女性が意識することは明らかに違うでしょう。男性なら働くためあるいはスポーツや武術の技能を高めるための身体機能として意識するでしょう。
女性なら、よりスマートな体型にする、きれいになるために意識するでしょう。

意識するということは、そこになんらかの欲求があるということです。
今、あなたは「体を自分の思うように操りたい、変化させたい」という欲求を持っているでしょう。
その「あなたの欲求」に対して観られる対象にも欲求がある、ということをまず理解してください。

観られる対象、それが骨盤なら、観る人と観られる骨盤の間には、あなたの欲求に対して「骨盤、いのちの側からの欲求」があります。


観る人と観られる対象にそれぞれ欲求があるということは、観る人と観られる対象の間には分離した、別々に存在する、対立した関係にあるということです。その対立関係はどのような関係なのか、様相を呈しているのか、を理解することが「内観セラピー」の最初のステップになります。