症状って何でしょう?

人が訴える体の不調の度合いと、客観的、医学的に見た体の異常の度合いは、比例しません。

多くの訴えは、実は体の不調についてあなたが空想していることなのです。そして、そこに日常生活がうまく出来なくなる不安が混じっています。
あるいは、体が思い通りにならないことへの怒りがあったりします。

この空想と感情が、病気の経過を良くも悪くもするのです。


だから、体に起こること、自然現象を静かに見守ること。

見守って体のするに任せること。
それを3日から1週間してから、治療するかどうするか考えても遅くはありません。


そう語ると「ヒマだったら出来るけど、毎日忙しく明日の予定もぎっしり。だからそんなこと出来ません。」と返されます。
だったら、その忙しいという日常も静かに見守る習慣をつけましょう。


毎日、10分でよいから、思考を止めて背骨に息を吸い、自分の日常と感情の動き、身体に起こること、すべてを見守るのです。


こうした行為は、みんなしたことがないし教えてくれる人もいないから、なかなか習慣としてなじみにくいのですが、何でも習慣になってしまえば難しいことはありません。

みんな、自分の外側で起こる出来事に感覚が反応し、続いて心が反応して感情が起こり、それがある空想に結びつくのです。


こうした自分が行なっている心の作業に気づけば、たとえ身体の症状でも半分は自分が作り出していることに気づきます。
そこに気づくだけで、痛みは軽くなります。


でも、見守っているだけで治るの?



見守っているうちに、体の裡から要求が湧いてきます。
水か飲みたい、あれが食べたい、どこかへ出かけたい、あるいは静かにしていたい‥。
誰かの治療を受けることも、その延長でそういう要求が湧いてきます。



つまりは考えて行動するのではなく、体の裡から沸いてくる要求で行動するのです。
それに従って、良くならないわけがありません。