内観的整体セラピー 3 体を内観するということ

 内観というと、内観道場における内観療法が良く知られています。
僕は体験したことがないのですが、周囲の友人たちが何人か体験しているようです。
自己を省みる上において、その価値は良く知られているところです。

僕はそれを否定するつもりもないし機会があれば体験してみたいと思っていますが、瞑想をしているのであまり必要を感じないこともあります。僕は小さいころからアトピーを患い、その治療として断食を行いその後食養を実践したことの失敗から瞑想を始めたのです。

それは、食養つまり最近でこそ文化として定着しつつあるマクロビオティックなのですが、僕はそれを実践している間常にイライラしていました食べ物に気をつけるとか注意を払うこと自体面白くなかったし、それをまじめに実践している人をどうも好きになれなかった。
しかしそれでも6ヶ月は実践したのですが、何の効果もなかったのでやめてしまいました。
ところがやめたことを、まじめに食養を実践している針の先生から「意志が弱い」と否定されてしまいました。



その頃の僕は20歳そこそこで、体に良いことが実践出来ないことをとても罪深く思ってしまい自分を責めていました。まじめだったんです。そしてなぜ自分は意志が弱いのか、つきつめようと心理学を学び瞑想を始めたのです。
瞑想を始めると、瞑想中はともかく気持ちが良い。体が宙に浮いた感じもよくあったしすごいパワーの光のシャワーを浴びる体験もしたし、やがて手から気が出るようになりヒーリングも出来るようになったのです。

精神的に良い気分になれば確かにアトピーは軽くなりますが完全に消えるわけではありません。ではアトピーの原因は何なのか、いろいろ心の姿が見えてきても、これだっという気づきはありません。瞑想の師は神経性のもので霊的なものではないと言います。しかしではなぜ神経性なのかわからない。

そうこうしている流れで野口整体と出会いました。そして活元運動を体験し体を内観することを体験しました。そこで病気すること事態が体のバランスを調整していることを知識と体を内観したときの実感から理解され、すぐにではありませんが段々と治すという意識を捨てることが出来ました。そうしたら、症状はあってもそれに悩むことがなくなり、悩まないことが症状をさらに軽くしてゆきました。


しかし、それではこの症状には何の意味があるのか、体を内観するだけではいまひとつわからず納得を求めていたところにプロセスワークと出会ったのです。
プロセスワークは、夢と身体症状の関連性から「病気は身体の見る夢」という解釈をし、無意識の表現であることを語ります。そのことに気づくには、症状と向き合い、意識的に、積極的に症状を体験してゆきます。そしてその症状の特徴、様相、雰囲気から「病気の作り手」というキャラクターを想像します。
そのキャラクターは、症状を作り出した無意識の心、要求を自分の意識で象徴的に捉えたものです。
それを体験して、僕はやっと症状の背後にある要求に気づいたのです。

それは「闘争的に生きる」ことであり、それは僕の体癖にも現れているものでした。確かに、僕は正義感が強く理不尽に感じたことは容認しないところがあります。たとえ上司の命令でもそう感じたら絶対言うことを聞かない頑固さがありました。でも表面のキャラクターは内向的で争いが嫌いだったのです。