背骨に呼吸する
もうひとつ、みなさんにお勧めしたいワークがあります。
それは背骨に息を吸うこと。ただそれだけです。
寝た姿勢でも良いし、イスに座った姿勢でも良い。もし時間と場所を決めてやるなら正座の姿勢で行ってください。
背筋を伸ばした姿勢になることがポイント。
後は、背骨を意識して呼吸する。
頭のてっぺんから背骨に息を吸い込む。尾骨(おしりの先端の骨)まで吸い込むつもりで。
吐く息は、出来るだけ長く口から吐きだす。
まずはともかく、時々これをやってみることです。1回に30呼吸くらいしてみてください。
呼吸する習慣がついたら、息がどこまで入るかチェックしてみる。
尾骨まで息が入ることは稀です。
疲れているときは、背骨のどこかでつかえる。それより下には入らない。
それがわかったら、そのつかえたところに意識を集注する。そこを内観するようなつもりで。このときは、吸うときも吐くときも鼻で呼吸する。やはり30呼吸くらい。
それから、また頭から尾骨に息を吸い込んでみる。
この呼吸をすると、背骨が伸びて姿勢が良くなります。当然、元気になります。
からだの裡から力が湧いてきます。
そして、心が静かになります。
疲れたとき、イライラするとき、悲しいとき、沈んだ気分のとき、この呼吸をすると良いです。呼吸することに楽しみや興味が湧いたなら、コンディションに関係なく、毎日あるいは週1回でも行うことをお勧めします。
もちろん、これはこのワークに限らず紹介したすべてのワークに言えることです。