ワークの解説
このワークについて、少し解説を加えましょう。
このワークが目的とするところは、日常の意識から、あなたの価値観やアイデンティティから、痛みを被っている病気の犠牲者という意識から、体の様子や症状を理解しようとするのではありません。
その逆です。今現在の骨盤の状態、あるいは病気を作り出している側(病気の作り手)から、日常の世界、日常のあなたの意識を眺めてみようとするものです。
そのために、体の内的感覚の特徴をより丁寧に拾い、また内的感覚の体験を深めるために、感じていることを全身に広げてみます。
例えば、何か動きが生じているなら、その動きそのものになったつもりで、動くがままにする、動きに身を委ねる。
その感じを全身で感じてみる(重たい感じがするなら、その重たさを全身で感じてみる)。
何か聴こえてくるならその音を全身に広げる、全身で聴く。
何か色が見えたなら、その色の世界に入るつもりで、その色を全身に広げてみる。
そして、何かイメージが湧いてきたなら、日常を忘れて、そのイメージに入り込み、その世界の住人になりきって、その世界を体験します。
そしてその世界のエネルギーや質を理解するために、タイトルをつけてみる、あるいはそれをさらに人物や動物、空想上の生物に変身させます。
その世界あるいは空想上の生物になりきって、その気分を味わい、そこから日常のあなたを眺めてみる。またはその生物があなたに憑依して、あなたとして生きることを想像してみる。
このようにして骨盤の動きを司る自然、生命、魂、無意識の世界を意識化し、私たちの日常の思考、行動の中に浸透させてゆくことが目的です。