からだのクセ 3

体を前後屈させる運動は呼吸器の働きに関係します。
この運動が中心となって身体動作が行なわれるタイブを前後型と呼びます。これにもふたつのタイプがあり、ひとつを5種、もうひとつを6種と呼んでいます。


5種というのは、呼吸器が丈夫で活発に働くタイプ。
呼吸器が活発に働くと、体を動かしたくなる。だからこのタイプは行動的です。
そして行動しながら物事を考える、というか動きながらのほうが頭が働くのです。

行動しながら考えるということは、その先に目標、目的がある。
目標達成のために、必要なことを考えるわけです。
だから5種の考えることは、現実的であり建設的です。

建設的であるということは、利益を産む、生産を産むことにつながる考えです。
行動出来ることを考える、逆に出来ないことは考えない。

このように、非常に考えることがはっきりしており、さっぱりと割り切った考えをする。


また、同時にふたつのことを出来る、何かをしながら他のことをする。
携帯電話や携帯メールなど、歩きながら、何かをしながら電話したりメールする、という感覚は前後型の感覚です。
おそらく携帯電話は前後型の発明かもしれません。

しかし、行動的、建設的、さっばりしていて、同時にふたつのことが出来る、というのは「軽い」という欠点、というか軽いのが特徴でもある。
だから、このタイプは深く物事を考えたり追求することは苦手であり、好まないのです。



呼吸器が抑制されると行動したいのに出来なくなる。行動したいのに出来ないと陰気になる。
このタイプを6種といいます。

このタイプは、陰気で消極的なため、社会的には目立たないのですが、時々大層なことを言う。
そしてそれが実現してしまう。思ったことがさらりと実現されやすいのです。

もともと行動的で建設的である、というエネルギーが抑制されると、逆にその力は体内で熟成され、あるとき爆発する。
爆発するので、自爆するくらい激しいことをすることもある。
エネルギーが熟成されると、考えることは深くなる。
考えは深いが、呼吸器のよくせいの故、器用に行動することが出来ない。けれども、行動すること、つまり社会に出ることにあこがれる。


なので、この5種と6種、「社会性に価値を置く」という点は共通しています。