からだのクセ 1

今回から、からだが自然に行なっている運動の習性から自分自身を知る、さらには他人のことを知る手がかりになる知識を紹介しましょう。

骨盤の動きが、開く閉じる、左右片側だけそれが起こる、上へ上がる、左右片側だけ上へ上がる、前へ動く、などなど細かくは12とおりの動きがあって、それがいろいろ組み合わさって、その人特有の体質、気質を作り出します。
これを整体で「体癖」と言い表しています。

その中で、骨盤が上へ上がる、下へ下がる運動が中心となって生命活動を展開している人たちがいます。
この人たちを整体では「上下型」と呼んでいます。


このタイプには2種類あります。

ひとつのタイプは、首が長い、背が高く棒のような体つきをしています。
この人たちは、頭がよく働きます。常に頭が働きます。なので、いつも考えてから行動します。
空想力が豊かで、少々理屈っぽいところがあります。
本人の中で理屈が構成され、イメージが出来上がらないと、行動出来ないのです。
いろいろ企画したりアイデアを練ったりすることは得意ですが、行動に移すのは得意なほうではありません。
このタイブを「1種体癖」と呼んでいます。


もうひとつのタイプは、首は短く、首の前にある筋肉が緊張している。
この人たちは、事実よりもうわさを信じやすく、自分の考えで行動することが出来ない。
他人の説で行動します。

だからなのか、常に不安感が伴い心配症のところがあります。
神経を患いやすく、神経の疲れ、頭の疲れから体を壊します。
このタイプを「2種体癖」と呼んでいます。