生命の感覚を取り戻す 2

心の力を抜くというのは
とても難しいことかもしれません。

明日までにしなければならない仕事があるとか、それに加えて家事のことや子供の世話まで、特に女性は男性よりも忙しいのです。

昔からのたとえに、「なべと女に休みはない」とまで言われる如く、常に何か用事に追いまわされている

そんな日常のなかで、体調を崩したとしたら心の力を抜くどころか、気合をいれて乗り越えなければ、ならないのかもしれません。

しかし、心の力を抜くとは、何もしないことではない。
しなければならないことを放棄せよと言うわけではない。

どんなに忙しくても、心を静かに保つことが出来ないはずはありません。
深呼吸を数回して、それから数回背骨に息を吸う。

それから、しばらく鼻の穴に注意を向け、そこを出入りする呼吸を観察する



それだけの作業は10分以内に出来ることでしょう。

それをしたら、気分に従う
体がだるくて立っているのもつらければ、10分ほどヨガのくつろぎのポーズをする
そこでまた背骨に息を吸う。

体調が悪いときは味覚も変化するかもしれません。
普段より食が進まなかったり、普段おいしく感じるものが、何か味気ない感じがしたら
無理をせず食べないことです。

そして脈を診てみる。
右手の親指がわの動脈に左手の人差し指から薬指までの三本の指を当てて
1呼吸に4つの脈が感じられたら
症状が出ることで体のバランスが保たれている


このようなことに気をつけながら、3日から1週間様子を見ます。
3日以内に悪くならなければ1週間、1週間の間に悪くならなければ
さほどの心配は要りません。

そう言うと、「3日も待てない!体の不調をすぐ取り除いてどこが悪いの?」という質問があるかもしれません。

まぁ、こうした作業に慣れない間は1週間も様子を見る必要はないかもしれない。
けれど、3日はただ様子を見るということは、苦痛が取れる取れないの問題よりも、心の粗い感覚を繊細にしてゆく、という点で心がけてほしいのです。