夏の過ごし方

暑い季節になりました。
夏は排泄の季節です。汗とともに体にたまった毒素が排泄されてゆきます。体の古傷も6月から8月にかけて出てきやすくなります。

この時期、食欲は減りますが、排泄モードになっているときは食欲は減るのが自然なので無理に食べる必要はありません。


それから、水分もあまり必要ありません。水分を必要とするのはむしろ冬なのです。つまり「水を摂る」というのは体の保温、保湿を意味するので、夏は必要ないのです。もちろん、多少喉は渇きますし、そのときは飲んでも差し支えありませんが、意識して水を飲んだほうが良いのは冬なのです。


汗とともに塩分も抜けて出てゆきます。大量の汗のあとは多少塩分が必要となりますが、なめてみて甘く感じるなら必要で、甘く感じなければ必要ありません。


それから、夏は体を冷やす食べ物が良い。だからスイカなどの夏に取れる果物はこの時期は良いのです。一年中果物をほしがるのは生理的欲求ではありません。


しかし、私たちの食欲というのはたぶんに心理的要素が含まれています。知識で食べたり感情で食べたりとしています。
ですから、今、これを食べたいのは心理的な要求か生理的要求か見極める感覚を養うことが大切です。


また、暑い季節、冷房や扇風機で「環境を冷やそう」としますが、環境が冷えすぎてしまうとかえって体の調子が狂います。冷房は適度に調節しましょう。

熱中症などの予防としては、「頭のてっぺんを冷やす」ことです。体の中で唯一冷やしてよいところがここです。
暑くて眠れない夜なども、頭のてっぺんを冷やすのはよく効きます。
冷やす時間は大体5分くらいです。


夏バテは、呼吸器の疲れです。
梅雨から夏にかけては、呼吸器の強さがものを言う。
梅雨時の手当ての稿でも書いたように、大腿部の裏側をよく伸ばすことです。