プロセスワークって何?

ここで私が整体と共に用いているプロセスワークについて少し説明しましょう。

プロセスワークとは、ユング派分析家アーノルドミンデルという人が約30年前に開発した新しいセラピーです。


ユング心理学に加え、仏教やシャーマニズムなどの霊的伝統の知恵や技法も取り入れたもので、特に寝ているときにみる夢と身体の病気との関連に目をつけ、さらに関係性や多人数の関係性の現れとしての社会問題、社会現象などとの関連などが解明され、個人の心の問題はもちろん、体の病気、対人関係、家族関係、さらにはコミュニティや組織の問題など幅広く対応できるよう開発されたものです。


この方法論の特徴として、誘導瞑想とボディワーク(身体表現)ロールプレイ(演技技法)などを通じて、夢や身体症状、関係性の背後にある感覚的体験、つまりは内心感じていることや体で感じていることを丁寧に自覚していくことで意識化し、それをイメージ化することにより、そのイメージの世界から日常を観るという方法を取ります。

それは「無意識から観た視点」あるいは「いのちから観た視点」「対立する反対側からの視点」に立脚して自分のあり方を捉えなおすというものです。


プロセスワークの考え方は野口整体と共通するところがあり、私はこの方法を知ることによって野口整体の考え方が改めて理解出来たのです。


紹介した「骨盤のインナーワーク」や「症状のインナーワーク」はプロセスワークの技法をペースにしています。