骨盤の働きその2 生物としての本能

さて、骨盤の働きを具体的に語ってゆきましょう。

骨盤は、いろいろな「運動」をしています。
まずは「開閉運動」つまり骨盤は開いたり閉じたりしている、ということです。
この「開閉運動」は生物としての本能、つまり自分の身を守る働き、そして自分の身を育てる働き、それから種族の保存、つまり子孫を残していくための働きに関係しています。

生物としての本能的働きは、感覚器官の働きを育てるとうことです。

まずは嗅覚、動物は食べ物の適否から獲物や天敵の存在を嗅覚でキャッチします。
そして、子孫を残すためのパートナーを選ぶときも、相手のにおいを嗅いで相性を判断します。

嗅覚から、味覚が生まれます。舌の感覚です。口に入れたものをさらに体の中に入れても良いものかどうか、食べ物の適否をここでさらにふるいにかけます。

嗅覚からもうひとつ、肌の感覚が生まれます。
動物は、天敵の存在を肌でさらに感じ取ります。自分に危害を加えそうな相手に出会うと、鳥肌がたって身の危険を全身に知らせます。
また、肌の感覚は暑さ寒さという気候に体が適応するように、毛穴を開いたり閉じたりして体温の調節を行います。

また、パートナーとの相性を肌に触れる感覚で、さらに細かくチェックします。


このように身を守る働きを、私たちの体は骨盤の動きを通じて意識する以前に行っているのです。