意識の中心について2

意識の中心について、前回書きましたが、少しわかりづらかったかもしれません。

要は、素のままのありのままの自分の姿は?その自分の住んでいる世界はどこですか?ということです。


頭での空想というものは自由に拡がりますが、それが現実の世界に反映されるとき、ある感覚が生じます。

例えば、誰か友達と話していて旅行の話題になったとき、「どこかへ行きたいね。じゃあベトナムに行こう」となったとして、すぐに「じぉあいつにしようか?」と具体的計画の話になったとき、「えっ、そんな急に」と戸惑いを感じたなら、あなたにとって旅行は今すぐにしたいことではないことがわかります。

この要領で、自分の空想したことを身体感覚で確かめるのです。


ありのままの自分というのがよくわからないときは、いろいろ自分を空想してみて、そのイメージをからだの中心に置いてみます。つまり、丹田にそのイメージを重ねて置いてみる。
そうしてみて、何かしっくりと「まとまる感じ」がしたなら、それが今現在のあなたの意識の中心です。


そして、今現在考えることの中心は頭に観念を置いてみてまとまるものです。
家族とのこと、友達とのこと、仕事、あるいは彼とのこと、などなどで今の自分の「考え」の中心として何を一番重視したらよいかは、頭のまとまりの感覚で確かめます。

また、関係性の中心、つまり誰との関係を一番大切にしたら良いかは、ハートに誰かの姿を置いてしっくりくる感じのする相手です。


ところで、なぜ、今現在と言うのかというと、意識の中心というのは自分の生活の流れと無意識の流れ、そしていのちの流れというプロセスの中で微妙に変化するからです。でもこれは変化させようと意識するものではなく、自然と感覚的になんとなく変わって来るものなんです。

例えば、身体で言えば、春は骨盤が開きますから、腰椎4番と骨盤ですが、秋は骨盤が締まりますから腰椎4番と腰になるのです。整った体になっていれば、自然と季節の変わり目にからだの中心も移動するのです。


ですから、思っていること、想っていることを常に身体感覚に照らしておくことが大切です。